2024.9.2 サービス比較

AGV(無人搬送車)のおすすめ10選|物流倉庫内の運搬作業を効率化できるロボットの機能を比較

この記事では、AGV(無人搬送車)のおすすめ製品を詳しく比較し、選び方のポイントをご紹介します。AGV(無人搬送車)とは何か、その概要や特徴、異なる種類のAGVについて理解を深めることができます。また、国内の主要なAGVメーカーを徹底比較し、それぞれの特長や魅力を解説します。さらに、最近注目されているAGV(無人搬送車)のサブスクリプションサービスについてもご説明します。情報を網羅的に把握し、自社に最適なAGV(無人搬送車)を選定するためのお役立ち情報を提供します。

1. AGV(無人搬送車)とは?概要と特徴

AGV(Automated Guided Vehicle)無人搬送車とは、自動化技術を使用して物品や材料を自動的に輸送する車両のことです。AGVは通常、工場や倉庫、物流センターなどで広く利用されており、効率的かつ安全に物品の搬送を行うことができます。

1.1 AGVの種類と選び方のポイント

AGVには様々な種類があり、それぞれの特徴や利点、用途に応じて選択することが重要です。以下では、主要なAGVの種類と選び方について解説します。

1.1.1 経路誘導式

経路誘導式のAGVは、磁気テープ、光反射テープ、電磁誘導ケーブルなどの誘導体を使用して、事前に設定されたルートに沿って移動します。このタイプのAGVは以下の特徴があります。

  • 主に工場や倉庫などの固定されたルートが必要な環境で使用される
  • ルート変更が難しく、設置にはコストと時間がかかる
  • 安定した移動が可能で、高い運搬効率を実現

1.1.2 自律移動式

自律移動式のAGVは、センサーやカメラ、レーザースキャナーなどの技術を使用して、自らの位置を特定し、目的地まで自動で移動します。このタイプのAGVには以下の特徴があります。

  • 柔軟なルート設定が可能で、環境の変化にも対応
  • 設置コストが比較的低く、運用の自由度が高い
  • AI技術の進化により、障害物の回避や最適なルート検索が可能

1.1.3 追従式

追従式のAGVは、特定の人や先行する車両などを一定の距離で追従して移動します。このタイプのAGVには以下の特徴があります。

  • 人間の作業を補助する形で使用されることが多い
  • シンプルな構造で運用が簡単
  • 狭い空間でも柔軟に対応できる

1.2 選び方のポイント

AGVを選定する際には、以下のポイントを考慮することが重要です。

  1. 用途:運搬する物品の種類や重量、移動距離を確認する
  2. 環境:使用する場所のレイアウトや障害物の有無を考慮
  3. 拡張性:将来的なシステム拡張に対応できるかを検討
  4. コスト:初期導入費用や運用コストを比較
AGVの種類特徴
経路誘導式安定した移動、固定されたルート
自律移動式柔軟なルート設定、環境変化への対応
追従式補助的な使用、シンプルな運用

さらに詳しいAGVの説明が知りたい方は、以下の記事もご確認ください。

2. おすすめのAGVメーカーを徹底比較

2.1 Gaussy 株式会社

Gaussy株式会社は、倉庫ロボットサブスクリプションサービス『Roboware』を提供する企業です。商品の入庫、保管、出庫を自動で行い、商品を棚ごと搬送する『Ranger GTP』などのロボットをレンタル・購入することができます。

また、ロボットの導入前の分析・戦略から、導入後の運用フォローも行っており、初めてのAGV導入でも安心して取り組むことができます。

サービスURL:https://roboware.ai/

2.2 株式会社プラスオートメーション

株式会社プラスオートメーションは、サブスクリプション型のロボットソリューション(RaaS)を提供する企業です。多額の初期費用をかけてロボットを購入するのではなく、「必要なときに必要な分だけ利用できるサービス」を実現し、倉庫の⾃動化を後押しします。

倉庫のオペレーションに合わせて物流現場の即戦力となる最適なロボットを提案します。入荷から出荷までの倉庫内の一連のオペレーションを自動化するロボットをラインアップしています。

サービスURL:https://plus-automation.com/

2.3 シーオス株式会社

シーオス株式会社は、WMSやTMS、搬送用ロボットなど、ロジスティクスに関連する様々なシステム・ロボットを提供する企業です。大規模な自動化ではなく、いまの稼働中の環境にロボットが入っていき、人がおこなっていた作業の一部が置き換わっていく。そんな自動化を実現しています。

現場確認ののち、契約から最短で1週間程度で利用することができます。大きな初期投資を必要としないサブスクリプションモデルですので、利用した分だけコストが掛かるという料金形態。ロボット派遣社員のようなイメージで導入いただけます。

サービスURL:https://www.seaos.co.jp/product/logiler/keycart.html

2.4 株式会社Mujin

株式会社Mujinは、産業用ロボット向けの共通プラットフォームである「知能ロボットコントローラ」を開発・販売している企業です。

MujinのAGVは、従来の磁気テープ式AGVでは難しかった複数台の同時制御を可能にし、物理的なガイドを必要としないSLAM式AGVの課題である走行性能を克服する、もっとも実用的なAGVです。高い走行精度と数台〜100台規模に対応する優れた拡張性をもち、独自の制御アルゴリズムで、安定・高性能な搬送自動化を実現します。

サービスURL:https://mujin.co.jp/solution/mobilerobot/agv/

2.5 株式会社ヘッズ

AGV・AMRの専門メーカーである株式会社ヘッズでは、屋外カート型やリフター搭載型、低床型など、さまざまなAGVを世界各国で展開しています。

ワーク寸法や旋回など、仕様にもっとも適しているAGVをオーダーメイドにて自社設計しています。そのため、メンテナンスやルート変更などのアフターフォローも安心です。

サービスURL:https://headscorp.co.jp/

2.6 株式会社エレメックス

株式会社エレメックスはAGV、無人搬送車による物流システムの設計・製造を行っているメーカーです。通常のラインナップに加え特殊仕様品(重量物搬送等)の注文も承っており、お客様との入念な打ち合わせを行い専用車体を製作します。車体寸法・機能などお客様の様々な要望に応えることができます。

サービスURL:https://www.elemex.co.jp/

2.7 株式会社ZMP

株式会社ZMPは、物流ロボ「CarriRo」シリーズを展開しているメーカーです。台車型のAGVロボット「CarriRo AD(自律移動モデル)」には複数の走行モードが備わっており、用途に応じて使い分けが可能です。

物流倉庫だけでなく、工場やホテル、空港などでも導入が進んでいます。なお、リーズナブルに導入できる追従型モデル「CarriRo FD」も提供しており、CarriRo ADの後続として活用することで無人隊列搬送も可能です。

サービスURL:https://www.zmp.co.jp/carriro

2.8 株式会社ダイフク

さまざまな物流ソリューションを提供する株式会社ダイフクでは、レイアウト自由な自動搬送システムを展開しています。コンベヤタイプ、フォークタイプ、ロールハンドリングタイプなど、用途やサイズに合わせてAGVの選択が可能です。

全方向移動型の無人搬送車であり、環境に配慮したリチウムイオンバッテリを搭載しています。AGVと自動倉庫を組み合わせることで、さらに業務の効率化を実現できるでしょう。

サービスURL:https://www.daifuku.com/jp/solution/intralogistics/products/vehicle/

2.9 株式会社リコー

デジタルサービスやインダストリアルソリューションなどを展開する株式会社リコーでは、潜り込み式AGVを活用した台車運搬業務や、牽引式AGVを活用したカゴ車搬送業務の自動化を提供しています。黒色ビニールテープを利用した画像認識誘導方式で走行する仕組みです。

稼働中の停止時間を利用して、こまめにワイヤレス充電を繰り返します。プラスチックやガラスなどの遮断物があっても、問題なく充電を行えるのが特徴です。

サービスURL:https://industry.ricoh.com/agv

2.10 愛知機械テクノシステム株式会社

愛知機械テクノシステム株式会社は、自動車業界・食品・住宅機器業界等、幅広い分野で無人搬送技術を提供しています。

愛知機械テクノシステム株式会社の提供するAGVの「Carry Bee(キャリビー)」は、豊富な自動車生産技術のノウハウより開発された無人搬送システムです。工程間の搬送、生産ラインヘの部品供給、セル生産ライン〈AGV上で組立て〉など様々なシーンで生産工程の合理化を実現することができます。

サービスURL:https://www.aiki-tcs.co.jp/

3. 3. AGV無人搬送車の導入コスト

3.1 サブスクリプションサービスがおすすめ

サブスクリプションサービスは、商品やサービスを月額や年額で提供するビジネスモデルです。このモデルのメリットは、初期費用が抑えられ、ユーザーがサービスを利用しやすい環境を提供できる点です。AGV無人搬送車のような高価な機器を導入する際にも大きな助けとなります。

3.2 代表的なサブスクリプションサービスの種類

3.2.1 AGVサブスクリプションサービスの特徴

AGV無人搬送車のサブスクリプションサービスは、主に以下のような特徴があります。

  • 初期費用が不要
  • 定額料金で利用可能
  • メンテナンスやサポートが含まれることが多い
  • 最新の技術やモデルを利用できる

初期費用が抑えられるため、AGV導入において非常に経済的です。

3.3 企業における導入事例

現在、多くの企業がAGV無人搬送車のサブスクリプションサービスを利用しています。具体的な導入事例として、以下があります。

  • 物流倉庫:重量物の自動搬送による効率化
  • 製造工場:部品の供給と製品の搬送の自動化
  • 小売店舗:在庫の自動搬送による効率化

3.4 サブスクリプションサービス導入のメリットとデメリット

3.4.1 メリット

  • 初期投資を抑えられる
  • リスクを軽減できる
  • 最新技術に簡単にアクセスできる
  • メンテナンスやサポートが充実している

3.4.2 デメリット

  • 長期的には費用がかさむ可能性がある
  • 自社でのカスタマイズが難しい
  • 一定期間の契約が必要となる場合がある

3.5 サブスクリプションサービスを提供する企業

3.5.1 Gaussy 株式会社

Gaussy 株式会社は、倉庫現場の人手不足や属人化といった課題に対して、誰でも簡単にロボットを使った倉庫運営ができるサブスクリプション型の倉庫ロボットサービス『Roboware』を提供しています。

3.5.2 株式会社プラスオートメーション

株式会社プラスオートメーションは、物流倉庫向けにAGV無人搬送車のサブスクリプションサービスを提供しています。初期費用がかからず、月額料金のみで最新のAGVを利用できるため、多くの企業にとって魅力的です。

3.5.3 シーオス株式会社

シーオス株式会社は、現場確認ののち、契約から最短で1週間程度でAGVを利用することができます。大きな初期投資を必要としないサブスクリプションモデルですので、利用した分だけコストが掛かるという料金形態となっています。

3.6 サービス選定のポイント

AGV無人搬送車のサブスクリプションサービスを選定する際には、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。

  • コストパフォーマンス
  • 提供されるサポート内容
  • 契約期間の柔軟性
  • 提供されるAGVの性能と適用範囲

4. まとめ

この記事では、AGV(無人搬送車)の種類や選び方のポイント、国内のおすすめメーカーについて詳しく解説しました。経路誘導式、自律移動式、追従式など、用途に応じて適したAGVを選ぶことができます。おすすめメーカーとしては、国内ではGaussy 株式会社、株式会社プラスオートメーション、シーオス株式会社、株式会社Mujin、株式会社ヘッズなどがあり、それぞれの強みや特長を持っています。AGVの導入を検討する際には、これらのポイントを考慮し、最適な一台を選びましょう。