2024.9.12 サービス比較

自動倉庫システムのおすすめ10選|作業時間を大幅に削減!人手不足を解消する自動倉庫の機能を比較

この記事では、自動倉庫システムの比較と選び方について詳細に解説しています。自動倉庫システムは、様々なタイプが存在し、それぞれのメリット・デメリットがあります。パレット型やシャトル型、冷凍対応型など、用途や必要性に応じた最適なシステムを選ぶポイントや、導入実績のあるメーカーを紹介しています。また、地震対策の重要性や制御装置の更新についても触れていますので、自動倉庫の導入を検討されている方には非常に役立つ情報が満載です。さらに、信頼性の高いメーカー10社をピックアップし、それぞれの特徴と導入事例を詳しく解説しています。ぜひ、この記事を通じて最適な自動倉庫システムを見つけてください。

1. 自動倉庫システムの概要

自動倉庫システムとは、商品の入庫から出荷までの一連のプロセスを自動化し、効率的に管理するオートメーションシステムです。このシステムを導入することで、作業効率の向上、ヒューマンエラーの削減、保管スペースの最適化など、多くのメリットがあります。

自動倉庫システムには、さまざまな形式があります。各形式にはそれぞれの特徴があり、商品の形状や倉庫内のスペースに応じて最適な選択をすることが重要です。ここでは代表的な自動倉庫システムの種類を紹介します。

1.1 パレット型自動倉庫

パレット型自動倉庫は、パレット単位で商品を保管する自動化された倉庫です。このシステムは、高層ラックを使用してパレットを効率的に管理し、スペースの有効活用を図ります。多くの重量物や大きな商品を扱う倉庫に適しています。

例として、トータルロジスティクスソリューションを提供するトヨタ自動織機は、Rack Sorter Pというパレット型自動倉庫システムを展開しています。

1.2 バケット型自動倉庫

バケット型自動倉庫は、小さな商品の管理に適しており、バケット単位での保管が可能です。高頻度で取り出しが必要な商品や、小型商品を多く扱う場合に便利です。バケットは取り出しやすい配置で収納され、作業の効率化を実現します。

代表的なバケット型自動倉庫としては、ダイフクの「ファインストッカー」があります。このシステムは、高速かつ正確に商品の入出庫を行います。

1.3 シャトル型自動倉庫

シャトル型自動倉庫は、シャトルカー(搬送車)を利用して商品をラック内に移動させるシステムです。シャトルカーが商品をピックアップし、指定された場所に移動させることで、自動倉庫のスペース効率を高めます。

例えば、村田機械シャトル型自動倉庫システムは、さまざまな形状やサイズの商品を効率的に管理できます。

1.4 移動棚型自動倉庫

移動棚型自動倉庫は、棚自体が移動する仕組みを持つ自動倉庫です。通常は並んだ棚の間に通路がない状態ですが、必要に応じて棚が自動で移動し通路を作ることで、限られたスペースを最大限に活用します。

小さなスペースでも高い保管効率を実現でき、デットスペースを有効に活用します。

1.5 縦型回転式自動棚自動倉庫

縦型回転式自動棚自動倉庫は、回転する棚を利用して商品を保管するシステムです。天井高を有効に使い、商品を縦に収納することで、スペース効率を最大限に高めます。また、人手による作業を軽減し、ピッキング作業を効率化します。

狭いスペースでも多くの小型商品を効率的に収納することができます。

1.6 冷凍(冷蔵)対応型自動倉庫

冷凍(冷蔵)対応型自動倉庫は、温度管理が必要な商品を保管するための自動倉庫です。冷凍食品や医薬品などデリケートな商品を適切な温度で管理することで、品質を保ちながら効率的に運用できます。

通常の自動倉庫と同様に商品の入出庫を自動化しつつ、冷凍・冷蔵環境にも対応します。

1.7 傾斜式流動棚型(フローラック)自動倉庫

傾斜式流動棚型(フローラック)自動倉庫は、傾斜のついた棚を利用して商品を自然に移動させるシステムです。商品は棚の裏側から補充され、重力により前面に移動し、自動的にピッキングがしやすくなります。

入出庫が頻繁に行われる商品や、特定の先入れ先出し管理が必要な商品の管理に最適です。

種類特徴適用範囲
パレット型自動倉庫重量物に対応、高層ラックでの保管大型商品、重量商品
バケット型自動倉庫小型商品に対応、バケット単位で保管小型、高頻度の商品
シャトル型自動倉庫シャトルカーでの移動、スペース効率多様な形状・サイズの商品
移動棚型自動倉庫棚が自動で移動、スペースの有効活用限られたスペース、小型商品
縦型回転式自動棚自動倉庫回転する棚、天井高を有効活用小型商品、多品種
冷凍(冷蔵)対応型自動倉庫温度管理が可能、冷凍冷蔵対応冷凍食品、医薬品
傾斜式流動棚型(フローラック)自動倉庫棚が傾斜している、先入れ先出しが容易頻繁な入出庫、先入れ先出し

さらに詳しい自動倉庫の説明が知りたい方は、以下の記事もご確認ください。

2. 地震対策の重要性

自動倉庫はシステムによって制御されている設備であるため、適切な地震対策を施さなければ保管物や設備の破損につながります。地震災害が発生した場合でも事業の継続や損失を極力抑えるため、自動倉庫を導入している物流施設は地震対策を施す必要があります。

2.1 耐震設計と制震装置の導入

自動倉庫における地震対策では、耐震設計と制震装置の導入が重要です。耐震設計は、建物が地震の揺れに耐えられるように設計されることを指します。これにより、地震発生時にも建物が倒壊せず、内部のシステムや商品を安全に保護できます。

一方、制震装置は地震の揺れを軽減するための装置です。これを導入することで、地震による揺れを吸収し、建物やシステムへのダメージを最小限に抑えることができます。

2.1.1 耐震設計のポイント

耐震設計を行う際のポイントは以下の通りです。

  • 地盤の調査を行い、地震に強い場所に建設する。
  • 建物の構造を強化するための鉄骨やコンクリートを使用する。
  • システム機器が固定され、揺れによって動かないようにする。

2.1.2 制震装置の種類

制震装置にはさまざまな種類があります。以下はその一例です。

  • ダンパー: 地震のエネルギーを吸収し、揺れを軽減する装置。
  • 制震ゴム: ゴムの弾力性を利用して揺れを吸収する装置。
  • 制震ブレース: 揺れを分散させるための補強材。

2.2 BCP(事業継続計画)の重要性

地震対策としてBCP(事業継続計画)を策定することも重要です。BCPは、地震などの災害が発生した際に、事業を継続するための計画を立てることを指します。これにより、災害による事業停止のリスクを軽減し、早期に事業を再開することが可能となります。

BCPの策定に際しては、以下の項目を考慮することが重要です。

  • 事業の重要性に応じた優先順位の設定。
  • 災害発生時の対策マニュアルの作成。
  • 従業員や関係者への教育と訓練。
  • 代替拠点の確保。

さらに、BCPは定期的に見直し、最新の情報に基づいて更新することが求められます。これにより、非常時でも迅速に対応できる体制を整えることが可能となります。

2.3 適切な保守・点検の実施

自動倉庫システムが地震対策として有効に機能するためには、定期的な保守と点検が欠かせません。以下の点を留意して保守・点検を実施しましょう。

  • 制震装置や耐震構造の点検。
  • システム機器の固定状況の確認。
  • 配線や電源設備の安全確認。
点検項目頻度具体的な点検内容
制震装置半年に1回作動状況や劣化の有無をチェック
耐震構造年に1回ひび割れや損傷の有無を点検
システム機器の固定年に2回固定が緩んでいないか確認

適切な保守・点検を実施することで、地震対策の効果を最大限に引き出すことができ、万が一の際にも安心して自動倉庫システムを運用することができます。

また、保守・点検の際には専門業者の協力を得ることが望ましく、より高度な技術や知識に基づいた点検を行うことが可能となります。

3. 自動倉庫の制御装置更新

3.1 制御装置更新の重要性

自動倉庫システムを導入後、経年で制御装置が劣化し、障害やエラーが発生することがあります。制御装置の更新は、安定した稼働と効率的な運用を維持するために重要です。通常、制御装置の寿命は約10〜15年とされています。

3.2 更新の適切なタイミング

各メーカーは制御装置の寿命を見越して、適切な更新タイミングを提案しています。更新の際には、以下のようなポイントを考慮することが重要です。

  • 障害・エラーの頻度が増加している
  • メーカーのサポートが終了する
  • 新しい技術や機能を導入したい

3.3 更新の過程と注意点

制御装置の更新は、計画的に進めることが重要です。以下のプロセスを参考にしてください。

  1. 現状調査 システムの現状と問題点を把握します。
  2. 更新計画の立案 必要な更新内容とタイミングを決定します。
  3. 更新作業の実施 専門業者に依頼し、更新作業を行います。
  4. 試運転と確認 更新後のシステムが正常に稼働することを確認します。

3.4 更新に関係する費用と補助金情報

制御装置の更新には多額の費用がかかることもありますが、国や地方自治体が提供する補助金や助成金を活用することができます。費用対効果を考慮し、最適なタイミングで更新を行うことが望まれます。

経済産業省の「事業再構築補助金」や、東京都の「産業技術支援補助金」などが利用可能です。

3.5 更新後の効果とメリット

制御装置を更新することで、次のような効果が期待できます。

  • システムの安定稼働 更新により、既存の障害やエラーが減少し、安定した運用が可能となります。
  • 運用効率の向上 最新技術の導入により、システム全体の運用効率が向上します。
  • 保守コストの削減 新しい装置は故障リスクが低く、保守メンテナンスのコストを削減できます。

制御装置の更新は、自動倉庫システムの長期間にわたる高効率な運用を実現するために必要不可欠な要素であり、計画的に進めることが重要です。

4. メーカー選定のポイント

4.1 取扱製品の確認

自動倉庫システムを選定する際は、まず取り扱っている製品ラインナップを確認しましょう。各メーカーが提供する製品が自社の課題を解決できるかどうか、しっかりとチェックすることが重要です。

以下の点を確認してください。

  • 保管対象の商品のサイズ・重量
  • 倉庫内のスペース有効活用
  • 必要な収納容量
  • システムの柔軟性と拡張性

例えば、トヨタ自動織機の「Rack Sorter P」は大規模な保管に適しており、重量物の保管も可能です。ダイフクの「コンパクトシステム」は多様な倉庫レイアウトに対応しています。

4.2 導入事例の検討

メーカー選定の際には、各メーカーの導入事例を参照することが非常に有用です。導入事例を確認することで、メーカーの製品が実際にどのような効果をもたらすかを具体的に理解できます。

以下の情報を参考にしましょう。

  • 自社と同業種での導入実績
  • 似たような課題を解決した事例
  • 導入後の運用状況と効果

例えば、IHI物流産業システムの「ラックパック」は、多業種にわたり多くの導入実績があります。導入事例を確認することにより、自社に必要な機能がカバーされているかがわかります。

以下のような表を作成することで、自社の要件に合うかを一覧で確認することができます。

メーカー名導入事例の業種解決する課題
トヨタ自動織機自動車部品高密度保管と迅速なピッキング
ダイフク食料品温度管理された環境での高効率管理
村田機械電子部品精密機器の安全な保管と管理

4.3 サポート体制の評価

導入後のサポート体制も非常に重要です。システムのトラブルや運用については、迅速な対応が必要となる場合があります。

次の点を評価しましょう。

  • サポート拠点の地理的な近さ
  • 対応スピードと有効性
  • 24時間対応の有無
  • 保守メンテナンスの提供内容

例えば、西部電機のサポートは、全国に広がるサービス拠点を持ち、迅速な対応が可能です。また、オカムラのサポートは、24時間対応が含まれているため、緊急時にも安心です。

5. おすすめの自動倉庫システムメーカー10選

5.1 RENATUS ROBOTICS

RENATUS ROBOTICSは、物流業界向けの高度な自動倉庫システムを提供する企業で、TRUST SMITHグループからスピンオフした東京大学発のロボティクス企業です。

同社は、労働力不足の解消と運営コスト削減を目指して、AIや自動搬送車(AGV)、高速昇降装置を活用した効率的な倉庫システムを展開しています。その中でも「ワンストップピック&パック」システムにより、1人の作業員が複雑な物流作業を効率的に行えることが特徴です。

また、AIアルゴリズムを用いた「RENATUS Cortex」によって、ロボット群の最適な運用が可能となり、設備の故障時でもシステム全体を停止することなく運転を継続できます。

サービスURL:https://www.renatus-robotics.com/jp/

5.2 Exotec Nihon

Exotec Nihonは、フランス発の倉庫自動化ロボットメーカーExotecの日本法人として2020年に設立されました。主力製品は「Skypodシステム」で、これはロボットが3次元的に動き回り、効率的なピッキングと在庫管理を実現します。

Skypodは特にeコマースや小売業界における倉庫業務の効率化に優れ、ファーストリテイリング(ユニクロ)などの大手企業で採用されています。日本市場向けには、コンサルティングから設置、運用まで一貫したサービスを提供しており、労働力不足の解決や業務効率の向上に寄与しています。

サービスURL:https://www.exotec.com/ja/

5.3 Symbotic

Symbotic Inc.は、ロボティクスとAIを活用してサプライチェーンの自動化を進めるアメリカの企業です。倉庫業務の効率化を目的に、商品を自動で仕分け、保管、取り出しするロボットを提供しており、大手小売業者であるWalmartやAlbertsonsなどで採用されています。

Symboticのロボットは高速で倉庫内を移動し、従来の労働力に頼るオペレーションを大幅に効率化します。同社は、2022年にソフトバンクがスポンサーとなったSPAC(特別買収目的会社)との合併により上場を果たしました。現在では、小売や食品業界で広くその技術が導入されています。

サービスURL:https://www.symbotic.com/

5.4 株式会社豊田自動織機(トヨタ自動織機)

株式会社豊田自動織機の物流システム事業部である「TOYOTA L&F」では、自動保管システム、AGV、自動輸送システム、ピッキングシステムなど、さまざまな物流システム機器を提供しています。

たとえば、「Rack Sorter P」は重量物の収納が可能なユニット式パレット用自動倉庫で、固定棚と比べて約1/3のスペースで商品管理が可能です。また、ユニット式バケット用自動倉庫「Rack Sorter B」では、フリーロケーション機能を搭載したフレックスタイムも利用できます。

サービスURL:http://www.toyota-lf.com/products/detail/rack_sorter/

5.5 株式会社ダイフク

マテハン機器や自動化ソリューションで知られる株式会社ダイフクは、世界シェアNo.1を誇るマテハン機器メーカーです。多様な自動倉庫システムがラインナップされており、さまざまな業態に対応可能です。

例として、「コンパクトシステム」はパレット単位で保管できる自動倉庫システムであり、倉庫のレイアウトに合わせた設計が可能です。大規模な物流センター向けには、ビル式自動倉庫「ラックビルシステム」も提供されています。

サービスURL:https://www.daifuku.com/jp/solution/intralogistics/products/automated-warehouse/

5.6 村田機械株式会社

村田機械株式会社は、マテハン機器分野で世界第4位のシェアを持ち、WMS(倉庫管理システム)や自動搬送システムを提供しています。多様な荷姿に対応した自動倉庫システムが特徴です。

立体搬送やラックシステムとスタッカークレーンを組み合わせた自動倉庫システム、AGV(無人搬送車)なども取り揃えており、幅広い業種で導入実績があります。

サービスURL:https://logistics.muratec.net/jp/products/as-rs/

5.7 株式会社IHI物流産業システム

IHIグループの子会社である株式会社IHI物流産業システムは、多彩な業種に対応する自動倉庫システムを提供しています。

たとえば、「ラックパック」は汎用性の高いパレット型自動倉庫システムであり、建屋一体型の立体自動倉庫「オートスタックビル」もあります。多様なニーズに対応する商品が豊富です。

サービスURL:https://www.ihi.co.jp/logistics/matehan/jidousouko.html

5.8 西部電機株式会社

西部電機株式会社は、多様なタイプの立体自動倉庫システムを提供するメーカーです。パレット保管用の「ユニットラックシステム」やバケット・コンテナ保管用の「バケットフィードシステム」などがあります。

また、医薬業界向けや重量物対応スタッカークレーンなど、多彩な機能を持ったシステムが揃っており、さまざまな業種での利用が可能です。

サービスURL:https://www.seibudenki.co.jp/matehan/product/rittai/

5.9 株式会社オカムラ

オフィス家具で有名な株式会社オカムラも、物流システム機器の展開を行っています。多目的利用可能な自動入出庫タイプのロータリーラックや、定型バケットを利用した高速立体自動倉庫などがあります。

オカムラの自動倉庫システムは、業種形態に合わせて最適な倉庫環境を構築できる点が特徴です。

サービスURL:https://product.okamura.co.jp/ext/DispCate.do?volumeName=00001&lv0=%E8%87%AA%E5%8B%95%E5%80%89%E5%BA%AB&c=mhs

5.10 株式会社APT

株式会社APTは、倉庫の自動化や物流システムのエンジニアリングを専門とする企業です。自動倉庫システムのリニューアルや新設、物流設備の導入を手がけ、特に既存のシステムを解析してコスト削減を実現するリニューアルソリューションに強みがあります。

APTはまた、独自の倉庫内ロボットストレージシステム「Hive」を開発しており、これにより効率的な倉庫管理を提供しています。1984年に創業され、現在は千葉県を拠点に全国でサービスを展開しています。​

サービスURL:https://n-apt.com/

自動倉庫の導入を検討する際は、各メーカーの製品ラインナップや導入事例、サポート体制を十分に確認することが重要です。ビジネス課題に最適なソリューションを提供するメーカーを選ぶことで、業務の効率化と生産性向上を実現できます。

6. まとめ

この記事では自動倉庫の各種システムと、その選び方について詳しく解説しました。自動倉庫には、パレット型、バケット型、シャトル型、移動棚型、縦型回転式、冷凍対応型、そして傾斜式流動棚型といった多様な種類があります。また、地震対策や制御装置の更新といった点も重要なポイントです。メーカー選定の際には、取扱製品、導入事例、サポート体制をしっかりと確認しましょう。自分のビジネスに最適な自動倉庫を選び、効率的な物流管理を実現してください。